C's Kitchenを始めて5ヶ月になりました。
そろそろブログを充実させていこうと思っています。
そこで少しずつではありますが不定期にコラムを書いていくつもりです。
以前、違うコラム用に管理栄養士として書いたものなのですが時期が合わずに公表されませんでしたのでこちらで皆様のお目にかけたいと思います。
第1回は「幸せの一口」
みなさんは、食事をして涙が出たことがありますか?食べられることに幸せを感じたことがありますか?
私は2006年11月、クローン病を発症し、1ヵ月半の入院生活をしました。クローン病とは、発症の原因も根治の治療方法も見つかっていない、国の難病に指定されている病気の1つです。消化管(口、食道、胃、腸、肛門)すべてに潰瘍ができる病気で、食べ物を食べると痛み、発熱、下痢等の症状を伴います。そのため、1ヶ月間の絶食生活をしました。
病気による食欲不振のせいもあり、その1ヶ月の間に私の体は食事を食べたいと思う気持ちを忘れてしまっていました。
しかし、食事開始の日のことです。重湯と具なしのスープ、飲み物だけの流動食なのに、目の前の食事に心が躍るような気持ちになりました。そして、重湯をスプーンに取って口に運んで味を感じた瞬間、涙が出ました。食べることがこんなにも幸せなことなのだと始めて感じました。
そして、食事を始めてからつらかった症状の1つ1つが劇的に改善されていくのです。食事から得られる治癒力に驚き、食べることは本当に体にとって必要なことなのだと実感しました。
ただ、食べる喜びを感じたのもつかの間、すぐに食事制限という現実がありました。症状を悪化させないためには食事コントロールが必要なためです。食事制限はかなり厳しく、食べたいものを選ぶ「自由」がなくなりました。食事制限の生活は時々、泣きたくなるほどつらくなることがあります。それでも私は、食べることが大好きです。
それは「食事」の中に、おいしさや楽しさ、人との触れ合いがあるからです。食べ物と自分の体と人の心とコミュニケーションを取ることで、体も心も豊かになるのだと思います。
ぜひ、食べることで健康な体を大切にしていってください。
ニックネーム クローン病の栄養士 at 21:03|
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